北海道犬保存会とは


社団法人天然記念物北海道犬保存会(以下道犬保という)の北海道犬の保存事業は全会員が一体となって資質の向上と原種の保存をし後世に継承して行く為に実施している事業であります。
前述の如く昭和の始め頃に北海道犬が優秀な獣猟犬であるということで本州に連れて行くようになりアイヌ犬を愛好する人々は、この状態を見て北海道犬を保護しなければ絶滅するという危機感を持ちアイヌ犬保存会(昭和八年十一月)を設立し保護に乗り出し昭和十二年十二月に天然記念物に北海道が指定されたが絶滅寸前でありました。

この貴重な文化財である天然記念物北海道犬の原始の姿と優れた獣猟性能を絶やすことなく保存し、資質の向上を図り後世に残し伝えて行くことを目的として設立されたのが天然記念物北海道犬保存会で昭和二十六年二月十日に設立され本格的に保存事業に取り組みを始めました。

保存事業に関する定款及び諸規程を制定施行し、特に血統書の発行についてはその重要性を十分に認識し正しい血統書でなければなりません。
正しい血統書の発行にあたり血統書登録規程を設け厳しく血統について検査し文化遺産である北海道犬を保存し後世に残して行くための体制が出来上がった。

更に、社団法人化のための諸手続きをし申請し昭和三十八年に法人の認可が下り、ここに社団法人天然記念物北海道犬保存会が誕生しました。

標準体型の制定

北海道犬の優れた狩猟(獣猟)性能を保持するために標準体型を昭和29年4月に制定し、北海道犬の作出(繁殖・飼育管理)の大きな指針としております。

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