系統犬とは北海道の先住民と共に北海道に渡り幾千年後の今日まで家犬としての血液の流れが、今日まで脈々と引き継がれてきたのが北海道犬としての血であり、その流れを地方的に違う点を区分し系統別にしたものであり、一地方の範囲内で他の地方の犬の血が混じらないで近親交配だけで子孫を残し棲息して来たものを系統犬といわれるものであります。
コタン(部落、集落)に強い犬が居れば放し飼いされている犬達は強い犬は弱者をのけ牝もまた強い牡の種を宿し強者は生存繁栄し、弱者は子孫を残せないまま滅びていくことは自然の摂理であります。
そこに強い犬の血が一族一統に流れ、ここに地方差が生まれることになります。
また、人為的にも獣猟性の高い犬がいればその血液を選びその系統を尊重することは古今東西変わらないものであります。
北海道犬には千歳系統、メリオ系(岩見沢系統)、阿寒系統、日高系統(平取系統)、渡島系統、厚真系統等がありますが、その全んどが滅亡し今日残っている系統は千歳系統だけでありメリオ系統の血液を強く持っている犬が若干残っていると言われております。
その他に純粋の厚真系統の犬は居ないが、この系統の特色である虎毛の犬がおります。
系統犬ではないが北海道犬として貴重な存在であり後世に伝えていかなければなりません。