北海道犬とは

 

北海道犬は昔はアイヌ犬と言われておりましたが、天然記念物に指定された時に北海道犬と言う呼名になりました。北海道犬は何千年と言う昔から、人為的に一切改良されず、その原始の姿を保ちアイヌの人々と共に生活をして来ました。

北海道が蝦夷地と呼ばれていた昔は原生林に囲まれた大地であり、羆や鹿そして今は絶滅した狼等多くの野生の動物が棲息していました。

この様に北海道の大自然の中で北海道犬は北海道の風土に順応してきた原種犬で、狩猟犬であるが、特に先祖から受け継いだ強い獣猟性を持った純粋の日本犬種であります。

アイヌの人々は集落を形成し、その生活は羆や鹿を獲って生活をしておりました。
当然そこには家ごとに犬(アイヌ語で「セタ」と言う)を飼っており、主人が野山に熊や鹿の狩りに行くときは使役犬として主人のお供をして一緒に山野に入り狩猟の助手として大きな戦力となり、時には羆や鹿、狼から主人や家族を護る護身犬としての役割も果たし欠くことの出来ないよき伴侶であり家族の一員として共に生活をしてきたのであります。

また、人と北海道犬との繋がりが深くその繋がりを表す多くの逸話が残っております。

© 2024 一般社団法人 北海道犬保存会, All rights reserved.